山靴と山登り(続き)

ヤマネと遭遇した次の日。
ふかふかの毛布と別れを告げ、
二日目朝4時30分、登山開始。
薄明かりの中、爽やかな木々の香り
早起き一番の小鳥たちのさえずりをききながら、
順調に高度を上げていきました。

石ごろごろと苔に足を取られないよう
進んでいくと、ピンクの花がぽろぽろ、
「シャクナゲ」でした。
~その昔、高嶺の花というのはこのシャクナゲを指したんだよ、
という話を聞きながら、
折り返し・折り返し・折り返し、
登っていき、

森林限界だ・・

と認識した途端に、強風・霧。

昨日登頂予定の硫黄岳も真っ白でどこにあるかも分かりません。

結構な霧と風の中の峠で小休止をとっていると霧の中から

もああっ

と、
未知との遭遇?
モーゼの海開き?
(海の日は明日だけど)

の様な映像で、先行していた登山者の方々に遭遇。

「おはようございます(am6:30)」
「これからどちらへ?」
「山頂まで大変寒いですから、防寒具を装着して下さいね」
と正に天からのお告げのようなアドバイスに従い、
強風でぐらぐらしながら、無事登頂!

低気圧と薄い酸素でクライマーズ・ハイになってはしゃぎながら、
蓑冠山・根石岳を登り下り
登り下りで天狗岳登り
にとりかかったところで

「ぐにゃり?!」
む?む?
着地感が変で、足底をみると
がーん!!!
靴底が二つともめくれてる!!

さっきまでのうきうき気分が一瞬にして急降下したことは、
言うまでもありません。

しかも大雨まで降り出しました。

コースタイム1時間30分で中山峠に向かうところを、
2時間ほどオーバーし、
手前の黒百合ヒュッテという名の、
昔ながらの山小屋にお世話になったのでした。
もう食事中も眠くて眠くて、
二つの布団を3人で寝ましたが、
屋根もあるし、手足も伸ばせるし、ありがたし!

ガムテープと予備の靴紐、包帯でぐるぐる巻にし、
翌朝5時30分発に小屋を出発。
コースタイム2時間のごろごろ石山道を、
バスが来る「渋温泉」に8時30分に間に合わないと行けない!

ミイラの足で、滑り下り、滑り下り。

・・・こんな怖ろしい走りをするくらいなら、
舗装道路で関門ぎりぎりマラソンをしているほうが、よほど精神的にましだ、
と、高度を下げながら、
テンションも下げ、
人間力もさげ、、、
というところに、
下からピンクや薄緑の鮮やかな服装の登山の人々が!!。

「あと15分ほどで着きますよ」
おお、ありがたし。

無事にバスに乗り込んだ頃、
すっかり晴れ渡った青空に、八ヶ岳頂達が、すがすがしく聳えていました。

ああ、長い間、よくぞこの歩きに付き合って、無事に下ろしてくれた山靴に、感謝感謝。

教訓)
山登り装備は、整備と点検・
新しい物に順次入れ替えるのが大事ですね。(事務局H)

靴ぼろぼろ

コメントは受け付けていません。